第十七章 世界中でモテモテ民族日本人



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 世界にはMade in Japan神話が存在する。「日本製イコール故障しない、最高」が世界の常識であり、それは「日本人イコール頭が良い」のイメージにつながている。ヨーロッパでは、「トヨタ」「ホンダ」「マツダ」「フナイ」「アカイ」といった日本のメーカーと似た響きを持つブランドをわざと作って、消費者に日本製品と勘違いをさせて商売をしているメーカーやディーラーが存在するほどだ。最近日本を訪れる中国人観光客の「爆買い」は有名であるが、中国人は日本製品信仰を持っていて、日本滞在が6日間の旅行であれば、5日を買い物に当てる。台湾人も日本製品信仰は同じで、同じ日本メーカーの製品でも、台湾工場出荷の製品よりも日本工場出荷の製品を好む。Made in Japanの評価は、白人世界でも群を抜いており、ここでも日本人は有色人種の優秀性を見せつけたが、他方Made in Koreaが、世界的に評判になったという話は聞いたことがない。日本製のイミテーションとしか見られていない。西洋人からは、日本人、中国人、韓国人は区別がつかないので、韓国人は大変な得をしているのだ。と言うのは、韓国人も日本人のように頭がよく、優秀なのではないかと間違えられているからである!韓国人は、日本人のお陰で大変な光栄に浴しているのだが、この事実に気が付いていないし、たとえ気が付いても劣等感と嫉妬から頭の隅に追いやるのだ。


 日本人は、とにかくもてる!城彰二選手が、スペインのサッカーチームに加入したとき、スペインでは大騒ぎになった。外国では、実力がはっきりしない選手でも、日本人が加入するとなると大騒ぎになるのだ。イタリアのセリエAに中田英寿が加入したときも同じ。中村俊輔がスコットランドのチームに加入したときも、香川真司がドイツのドルトムントに加入したときも同じ。香川がイギリスからブンデスリーグに復帰したときには、ドイツ中が「シンジ」の復帰に沸き立ち、ドイツのスポーツ紙はそれを「香川祭り」と称した。日本人が加入するとなると、新聞には「サムライ来たる」「神風来襲」「寿司ボンバー参上」と言った見出しが躍るのだ。スキージャンプの葛西紀明選手も、「神風ジャンパー」と呼ばれ、日本よりはヨーロッパの方が人気がある。


 1968年に勃発したチェコスロバキアの「プラハの春事件」は、ドプチェック第一書記が指導したもので、その後ソ連軍の介入によって潰されたが、ドプチェック第一書記がまだ実権を握っていた頃、欧米のメディアが、ドプチェック夫人に取材をしたことがあった。この時「もし、どこでも好きな国に行くことが出来るとしたら、どこの国に行きたいですか?」と尋ねると、夫人は即座に「最も行きたい国は日本です」と答えた。東欧の一市民も、噂に聞くまだ見ぬ極東の国に憧れを抱いていたのである。


 日本の世界的な人気は、文化面によるところも大きい。極東の島国で、かつ長く鎖国をしていたので特異な文化が日本で花開いた。ちょんまげ、高島田(日本髪)、着物、芸者、切腹(腹切り)、剣道、サムライ、武士道、刀剣、忍者、大相撲、柔道などは、世界中の人々を文字通り狂喜させた。西洋文化一色に染まった人類の中で異彩を放ったのであり、ここでも日本人は、西洋人に一矢を報いたのだ。着物は、世界で最も美しい衣装と言われ、世界中の女性の憧れの的で韓国の何とかチョゴリなど比較にならない。日本刀ほど洗練されかつ美しい武器はこの世に存在せず、芸術の極致と言える。日本人は、武器を至高の芸術品に仕上げる才能があるのだ。ふんどし姿の大相撲もまた、世界中の人々を文字通り驚愕させた。柔道はヨーロッパで日本以上に人気があり、フランスの柔道人口は、日本の3倍である。サムライ、忍者は、ともに日本の代名詞の一つであり、強烈なファンが世界中に存在する。19世紀末には、ヨーロッパでジャポニズムが大流行したが、その中心は浮世絵で、ゴッホ、マネ、、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレックなどの印象派は、日本の浮世絵の影響で生じた。柿右衛門などの陶器ももてはやされ、マイセンなどのヨーロッパの陶器に測り知れない影響を与えた。ヨーロッパ全体が、当時日本ブームに酔ったのだ。最近では、俳句、盆栽、錦鯉(にしきごい)、カルタなどのブームが起きている。また、和食の一大ブームが世界中で生じており、ニューヨークのビジネスマンの間では、箸を使えることがステータスになっている。「大吟醸」「和牛」は今や世界共通語で、世界中に日本食レストランが急増しているが、残念ながらそれらの経営者は、韓国人か中国人がほとんどで、似て非なる似非(えせ)和食を提供している!韓国人が海外で日本食レストランを経営するのは、韓国料理では客が集まらないからである。似非和食を提供され、日本人には大変な迷惑だ。ラーメン、牛丼、カレーライスなどの和風ファーストフードのチェーン店も増えつつあり、今や世界中が和食ブームで沸いている。


 日本人は、姫路城、熊本城、彦根城、松本城、大阪城、名古屋城、松山城、松江城など日本中に巨大な城郭を建築したが、西洋の城と比較しても、日本の城は、石垣、濠(ほり)、建物、敷地の規模ともはるかに大きく、ここでも西洋人を圧倒している。また、伊勢神宮、出雲大社、熱田神宮、熊野神宮、明治神宮、平安神宮、伏見稲荷、厳島神社などの巨大な神社群や高野山、比叡山、奈良の大仏、鎌倉大仏、長谷寺、三千院、大覚寺、永平寺などの巨大寺院群を建築し、金閣寺、銀閣寺、桂離宮などの詫びさみを体現した日本建築の様式を確立し、京都の数々の名園や後楽園、兼六園、偕楽園、栗林公園などの大名庭園に見られるような山地水明、枯山水の日本庭園の様式を確立し、やはり世界中の人々を規模の大きさと上品な美しさとで圧倒している。


 桜(チェリーブロッサム)は、富士山とともに日本の象徴であり、世界中にその美しさが賛美されている。ワシントンのポトマック河畔の桜は、日本人が寄贈したものだが、毎年3月20日から4月15日まで27日間にも渡って全米桜祭りが開催される。毎年150万人の人が訪れ、経済効果は1億9000万ドルに及ぶ。アメリカ最大の祭典で、期間中オープニングセレモニー、パーティ、祝賀会、ステージショー、凧揚げ大会、美人コンテスト(桜の女王の決定)、花火大会などが催される。ワシントンの近くには、住人が桜をテーマにして町作りをしている高級住宅街も存在する。


 ソメイヨシノは、満開時のきらびやかさ、美しさが格別だが、散るときの花吹雪が見事で、パッと咲いて美しく散る武士道精神に合致していたので、昔より日本人に特に愛された。桜は、日本人の無常観、人生観と切っても切れないもので、日本人は、花見を盛大に楽しむ習慣を持つ。日本中の学校が校庭に桜を植え、入学式、卒業式の時には、満開の桜が別れと出会いを演出する。在原業平(ありわらのなりひら)卿の「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」が日本人の共通の心情である。花見の他に、日本人は、盆踊り、端午の節句、ひな祭り、月見、七夕、紅葉狩りと四季を愛で、風流を楽しむ。もちろんこれは他の国には見られない習慣であり、日本人の優雅さや優れた審美眼を示すものだ。無粋で野卑な韓国人には、もちろんこのような多様な風習はない。


 2016年月5月21日にドイツのデュッセルドルフで行われた日本祭(JAPAN TAG)には、たった1日で70万人の人出があった!1日で70万人であるから、殺人的込み方である。近隣の諸国からの来訪者もあり「とてもとても混雑して、前に進めない」状況で、異常な人気を博した。2002年以来毎年行われていて、日本食、アニメ、歌、太鼓、踊りなどの日本の新旧の文化が紹介され、夜には日本の花火が打ちあげられる。このように日本文化は、世界中で今注目の的であるが、特に日本のアニメの人気は凄まじく、世界中の子供が、日本の漫画の影響を受けて育っていると言っても過言ではない。コスプレ、Jポップス、雑貨なども超人気になっている。世界中が日本のサブカルチャーに熱狂しているのだ。韓国人は旭日旗にアレルギーを持っているそうだが、その旭日旗は、デザインがクール、キュートであると世界中で大評判である。近代文明イコール西洋文明であったが、今や有色人種の日本人の文化が、人類の文化を支配しつつあるのである。


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