第三十章 日本統治時代のブルネイ



ホームへ  次の章へ


 ブルネイは、南太平洋のボルネオ島に位置する国で、マレーシアに国境を接しているが、この国は一般の日本人が知らない大の親日国である。1942年から1945年まで日本が統治したが、それ以前はオランダ、次にイギリスが占領していた。オランダ、イギリスは、共にジャングルに覆われたブルネイに興味を持たず、放置していた。日本陸軍司令官で初代ブルネイ県の知事木村強は、現地の子供たちに教育の機会を与え、天然ゴムの工場を建てて雇用を創出し、道路、電気、水道、通信などのインフラを整備した。現地の人々の宗教は尊重したが、これらの政策は当時の陸軍司令部参謀たちから支持されていた。ブルネイにはイバン族という首狩り族が存在し、現地の人々からも恐れられていたが、木村は周囲の制止を聞かず、度々イバン族を訪れ、それまで孤立していたイバン族の融和を図った。ブルネイ国王がイバン族を攻撃しようとした時には、説得して止めさせ、イバン族のために道路、水道、電気を通すように国王を説得したので、イワン族は、ついにブルネイ人と融和するようになった。


 

 木村の在任期間は1年間に過ぎなかったが、ブルネイの人々は、国王、イバン族を含め大の親日家になった。ブルネイは現在天然ガスを産出する豊かな国であるが、天然ガスの90%は、日本に輸出されている。東日本大震災の際には、ブルネイ政府から100万米ドル、民間からも2400万円の義援金が寄せられた。天然ガスの90%を日本に供給したり、大震災に際して多額の義援金を提供してくれたのは、戦前、戦中の日本統治時代の日本人の功績によるのだ!西洋人は、搾取できないと見ると、植民地を放置したが、日本人は、現地人のために教育を振興し、インフラを整備し、産業を興して職の確保を図った。現地人の宗教は尊重し、民族対立、部族対立の解消と階級制の廃止を図った。日本人の利益にならないケースでも、ブルネイに見られるように、現地の人たちの幸せのために最善を尽くしたのだ。ここでも大東亜共栄圏の思想は機能し、アジアの人々に大きな貢献をした。


次の章へ




inserted by FC2 system